営業主任の岡田です。

今日は京都府福知山市の工場での、微量PCB運搬処理の打ち合わせに訪問しました。

微量PCBとは、PCBを使用していないはずの電気機器の絶縁油に、微量のPCBが含まれているものを

微量PCBといいます。

今回のトランス内の絶縁油を分析した結果、10台に10mg/kg前後のPCBが含まれていました。

(PCB濃度が0.5mg/kgを超える場合は、PCB廃棄物となります。

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来年1月に工事が決まっているので、場内作業内容と作業の流れの確認を行いました。

今年の12月末まで使用中なので、撤去後すぐに抜油します。油量の合計約2200ℓです

工事前に消防署への届出が必要となります。

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抜油のメリットは、消防法上の規制が外れるので、危険物倉庫に入れる必要がなくなることです。

(抜油後の筐体は、PCB汚染物となり、特別産業廃棄物です。)

筐体処理までの予算が取れない状況で、危険物倉庫を新しく作らなければならない場合には、

抜油のみ行い、予算が取れるまで筐体は保管するお客様が多いです

PCB廃棄物の処理期限は、平成28年7月とされていましたが、平成24年12月に改正があり、期限が平成39年3月31日となりました。

まだ13年ありますが、その期限までに筐体の処理を行う必要があります。

筐体処理の見積りも行っていますが、処理費用が高く、なかなか予算が取れないことが多いです。

1つの工場で、100台以上PCB含有トランスを所持している会社もあります。

台数を所持している企業さんにとっては、かなり大きな問題です。

今後、新技術が進み、PCBの洗浄技術や分解技術により安価に処理できれば、もっと処理が進むと思います。