営業主任の岡田です。6月に入り、もうそろそろ梅雨に入ります。

最近は梅雨前に工場の雨漏れを補修するお客様が多く、雨漏れ調査から漏水補修までの一連の流れを書こうと思います。

 

5月中に工事を行った中で、一度に5箇所の漏水箇所と補修を行った現場がありました。

簡単に原因が分かった箇所から、わかりづらい箇所まで、違うパターンで漏水していました。

① 建物 取り合い部

建物 取り合い部 室内側

左側は元々陸屋根の屋上だった部分を増設して、部屋になっています。

右側は折板屋根となります。その取り合い部から漏水していました。

蛍光染料調査

漏水調査は前に書いた、蛍光染料を使用した漏水調査を行いました。

ALCの壁面部は電気を使った漏水試験とか、他の方法がありますが、とりあえず、散水から蛍光染料と、普段通りしてみました。

屋根 裏側 蛍光染料確認

窓枠下に蛍光染料を散水していると、液が垂れてきました。

蛍光染料をやめて、散水で長時間置いて、漏水現象を再現してみました。

 

漏水状況

やはり、窓枠下から漏水してきました。

サーモグラフィーカメラ

サーモグラフィーカメラにも写っており、特定できました。

いつもの調査の順序と逆になってしまいましたが、発見できました。

 

② 壁面のコーキング補修跡付近

コーキング補修跡付近

補修跡のある壁面の真下に漏水があるということで、調査しました。

散水状況

散水を行っています。なぜか、この端だけ連結部の軒先がありません。

壁面というよりも、この軒先の下部があやしいと思ったので、そこを重点的に調査しました。

蛍光染料調査

軒の下の、屋根の根元のコーキングが黒くなっていたので、そこを中心に散水していました。

雨水の流れ

裏側の折板屋根の根元から、折板屋根の裏側の頭を伝って水が流れてきました。

やはり、軒の下の根元のコーキングの切れと考えられます。

 

③取り合い部 コーキング

取り合い部 漏水箇所

下から見ると、雨が触ればこの壁面に雨が流れてくるそうです。

コーキング箇所

コーキングが劣化していました。

建物のもっと高い箇所のコーキングの切れから漏水していることも考えられます。

まずはこの根元の箇所を補修して、それでも漏れるようなら、高い箇所のコーキングの打ち替えをすることとなりました。

 

④外壁 コーキング

コーキング劣化箇所

③の箇所と同じような作りで、根元のコーキングが切れていました。

 

⑤排煙窓 コーキング

排煙窓 漏水箇所

この角付近のアングルから漏水しているとのことでした。

 

蛍光染料確認

ローリング足場を使い、近くで確認すると、ビスから蛍光染料の液が垂れていました。

排煙窓 漏水箇所

コーキング下のビス穴から漏水していることがわかりました。また、この箇所は水が溜まりやすくなっているのか、水上側の部分が黒く汚れていました。

 

 

漏水補修提案の後、①から⑤の漏水箇所を補修することとなりました。

次回のブログに補修を書きたいと思います。